別府市役所の5階の大会議室に行ったことありますか
素晴らしい眺望で、ここでセミナーなんて開いたら気持ちいいでしょうね。
昨日は別府の人権教育学級でお話しする機会を頂いて出掛けてまいりました
制限された短い時間の中でディスレクシアの子どもたちの置かれている
状況を中心にお話しさせていただきました。
絵本の読み聞かせでいつも叱られてばかりいる男の子の心の中を
のぞいてお母さんたちはちょっと涙ぐむ
ディスレクシアかぁ~それが何なのか知っていただいただけでも
足を運んだ甲斐がありました。
ADD+学習障がいのA君との英語のレッスン
脳の不思議、指一本だって人とまったく同じと言うのはあり得ない
脳の使い方も人それぞれなのよ。
皆がひとつ教室にいて、同じ指導のされ方で勉強しているから
できる、できないってことが生じてくるということがディスレクシアを学んで
よ~くわかった。
情報を「受けとめ、整理し、関係づけ、表出する過程」のどこかに
十分機能しないところがある。ディスレクシアはそれが背景となって、
学習上にさまざまなつまずきを生じさせる。
書くことに問題のある子に覚えないからと言って
100回書いたら覚えるという昔のやり方を押しつけたってあなた、
脳の仕組みを理解してない、全然プラスになってないって知っとかないとね。
記憶することが著しく苦手なA君と付き合ってまだ10か月
彼の脳はどんなふうすれば楽々と活用できる知識としてそれを吸収していくのか
そんなことをあれこれ試みながらそれを発見する行程を私はとても楽しんだ
明るくて素直な少年A君は自分に自信が持てなくて他の子どもたちといるときは
いつも後ろに、後ろに並んでしまう。
「僕はなんでみんなみたいにできないんだろう」
どうしてもお教室のほかの子どもたちと比べてしまう
その度に「世界一の味方がついちょんよぉ」
と顔を覗き込んで励ましてみる、確かにきつい現実だよねぇ
けれどその中で苦手なアルファベットを覚えて
フォニックスのサインと音を身に付けた
すらすら読み始めた友達をしり目にたどたどしく読む自分を恥じる君
忘れちゃったのね、フォニックスを手に入れるまでの君の頑張りはすごかった
ちゃ~んとできているんじゃない、皆と同じスピードでいたいと願うA君
そんな考え方を私たち社会全体が育ててしまったのかもしれないなぁ。
そして皆は知らない、たぶん君も君自身の価値を知らない。
科学に驚くほどの興味があって
設計図なんてすらすら書いちゃう君
皆と同じである必要がどこにある?
ビル・ゲイツもADHDで学習障がいなのよ、
彼のしたことを羨ましいと思わない人はいないでしょ
顔も性格も違って当たり前、なのに学び方が違っていると障害って呼ばれるのね
頭が悪いって思ってる?
いいえ、マイナスがある分、プラスは神様からの贈り物です
発達障がいって周りの人の理解と支えで障害ですらなくなる
だって障害ってその人が生きにくいと感じていることを指すんでしょ
誰にでも得手不得手があるように、脳にも得意なこととそうでないことがあります。
読み書きが苦手なのは障害なのではなくて、習得の仕方が異なるだけなのです!
どんな子どもでも、不自由を感じない環境を作ることが、私たちの責務です!